地方に移住する目的はさまざまですが、都会の脱却が広く見られるテーマとなっています。都心部に行政や商業の機能が集中していたため、これまではそこで暮らすことが利便性に関する最適解でした。しかし、インターネットの発展によって、その状況が次第に変わり始めています。それに追い打ちをかけたのが、政府が推進している働き方改革に他なりません。
テレワークという新しい勤務スタイルが普及し、自宅にいながらして仕事を行えるようになりました。そうなると、わざわざ高い住居費を支払って都会にい続ける必要はありません。物価が安い地方に移住したほうが、トータルの支出が抑えられるのは間違いないでしょう。収支が安定して黒字化できる見込みも十分にあります。
とはいえ、地方への移住を理想化しすぎないように注意が必要です。なぜなら、インターネットですべてのことを代用できるわけではないからです。アナログ的な手法でしか対処できないことは、この情報化社会にも意外と多くの残っています。そのせいで都会に足を運ぶ機会が頻繁にあるかもしれません。
このような手間を削減したいなら、都会にアクセスしやすい地方への移住を選ぶことも一つの手です。そうすれば、急なトラブルが起こっても焦らずに済むでしょう。ただし、交通面における利便性が高い立地だと、その分だけ住居費が上がりやすい点に気を付けましょう。トレードオフの関係があることを意識しなければなりません。